お知らせ

日本花職杯で全国第5位になりました‼

この度、2022.10.11(火)~10.12(水)に東京にて行われた「日本花職杯2022」全国大会にて予選を1位通過し、セミファイナリスト10名に選出。そこから最終5名のファイナリストに残ることが出来ました。2017年に日本花職杯九州地区予選において九州チャンピオンとなり、その後二度全国大会に出場していますが、全国大会の予選を突破することが出来ずセミファイナルに残ることだけでも自分にとって夢のような出来事でした。それが、挑戦3回目の今回、ついにファイナリスト5名に選出されたんです。自分の気持ちの持ち方でこんなにも結果が変わるのかと痛感しました。この全国大会へは「ディノス枠」という、言わば敗者復活からの枠で出場したので、他の地区大会から勝ち上がってきた出場者や主催者側も驚きの結果だったと思います。

では、この大会の様子と感想を少しお話したいと思います。今年の7月に開催された九州地区予選において全国大会を突破することが出来ず、ついに地区大会も通過できないのかと情けない気持ちでいるところに、知り合いの競技参加者や審判員から「なぜあのような作品を作ったんだ?」と作品の出来を散々に言われました。「忙しかった。デザインを考えてる時間なかった。自分では良くできていた。」苦笑いをしながらいろんな言い訳をしている自分を発見。このままではお客様へ作る商品にも影響が出るのではないか、という不安に駆られました。そんな時、「ディノス枠」で敗者復活できることを知りすぐにエントリー。日帰りで東京に行って競技に参加するという過酷なミッションを自分に課しました。参加者は7名。同じように地区予選敗退者もいれば、諸事情で地区予選に参加することが出来なかった方など、背景は様々。全国大会への切符は4枚。なんとかその1枚をゲットし晴れて全国大会へ出場が叶いました。決まってからは寝ても覚めても課題の花束やアレンジのデザインを考え、試作品を作ったり試行錯誤の毎日。今回のテーマである「花と担う、その先の未来」を念頭に置いてイメージし、『担う』を感じられる作品を作りたいと考えました。

いつも「最後の詰めが甘い」と皆から言われるので、特に今回は細部にまで気を配り、それでも「これでいいのか?やり残してないか?」と自問自答を繰り返し睡眠不足に陥ることも。作品の土台は完成したものの本番の60分間で用意された花をきれいに生けることが出来るのか。不安で押しつぶされそうでした。そんな不安を感じながらも競技開始。精一杯やるしかないと心に誓い、またどこかワクワクしながら格闘すること60分。あっという間に予選終了。他の参加者たちと審査風景を見ながらの昼食。食べているけど味がしない。自分ではやり切ったと思うけど、もしかしたらまた皆から「なんで?なんで?」と批判されるのではないか。そして審査発表。二人目に「ディノス枠、フラワーバルーン中村幸寛さん」と呼ばれ前に出ていくときの高揚感と達成感は忘れられません。セミファイナルに残った10名の選手は自分以外はほぼシード選手。敗者復活からの大逆転。予選通過選手は翌日のセミファイナルの競技内容の説明会や資材の買い出しに連れていかれ予選通過の余韻に浸る余裕もなく翌日の作品デザインを考えることに。

次のセミファイナルのテーマは「サークルデザイン」。75分間の競技時間。支給された包装紙をいかに効果的に見せられるかをまず考え、サークルのリースに花を生けていきました。壁掛けリースの先端に造花のエアプランツをあしらい、自分の中では写真映えする作品を作ることが出来たと思います。終了すると選手のみ別室で昼食を食べながら待機。発表の時間を待ちました。この時、さすがにファイナルの5名に残るのは難しいだろうなと弱気で考えていました。他の選手の作品がとても素晴らしく、自信の無さが作品に現れてはいないかとドキドキしていました。それなのにまさかファイナリストに名前が呼ばれるとは!セミファイナルに残ることが今回の目標だっただけに驚きと共にまたもや不安に襲われました。

 

さて、ファイナル競技は「テーブルディスプレイ」。90分間で会議机を装飾するという難題。「どうしよう。どうしよう。」と考えながら何とか二つのアレンジを作り終えたところで終了時間。作り上げることに精一杯で掃除さえもままならず、ごみでいっぱいの状態。競技会では、作っているときの所作や清掃なども点数に加減されるので、基本的なところでミスってしまいました。また、皆から甘いと言われそうですが、セミファイナルやファイナルのデザインをぼんやりとしか考えておらず、もっとこういう風に出来たのでは、と後悔の残る作品をどちらも作ってしまいました。結果発表までまたもや別室にて待機。他の4人も疲れなのか緊張なのか、ため息ばかりが室内に漏れていたのが印象的でした。

そしていよいよ発表です。表彰式の冒頭で予選1位選手の発表があり、自分の名前が呼ばれました。そこで初めて自分の予選作品が1位だったことを知り驚きました。頑張ったかいがありました。

さあ、ファイナルの結果は?3位も2位も別の選手が呼ばれ、「あれ?もしかして?」と一瞬思ったけど、やはり別の選手名が呼ばれました。後日送られてきた採点表を見るとファイナルの結果は5位。残念。来年はシード選手として地区予選なしに出場できるので、今回の経験をいかしてもっと上位を目指したいと強く思いました。来年に向けて頑張りますので、また弱気な面を見せたり、投げやりになってるなと感じることがあればいつでも叱咤激励してください。(と言いながら、出来れば優しめにお願いします。やっぱり甘い?)今後ともよろしくお願い致します。

※予選作品 花束部門1位「往古来今」 アレンジ部門1位「憑依」